一般社団法人士業会|相続とは

相続とは

 

相続とは

•相続とは、被相続人(亡くなった方、すなわち死亡によってその法律上の権利義務を承継される者)が死亡することにより、一定の親族関係にある者が被相続人の財産に属する一切の権利義務を承継することをいいます。

•相続によって、プラスの財産のみならずマイナスの財産(借金、保証債務等)も承継されます。

•相続は、被相続人が亡くなったときに起きます(民法882条)。
相続人の意思表示の有無、相続人が、被相続人の死亡を知っているか否かとは無関係に相続は開始します。

 

相続人とは

相続人になれる人は、配偶者と次の順位の人です。
 1.子(既に死亡している場合には、孫。孫も死亡している場合には、曾孫。)
 2.親(既に死亡している場合には、祖父母)
 3.兄弟姉妹(既に死亡している場合には、甥姪。ここまで。)

なお、行方不明の相続人がいる場合には、消息が分からなくなってから7年経過していれば、家庭裁判所から失踪宣告を受けて、既に死亡しているものとして扱われます。7年経過していなければ、7年経過後に申請をして失踪宣告を受けます。

 

相続期限

遺産分割や名義変更に期限はありません。手続をしなければ、何十年でもそのままです。
しかし、相続の放棄や税金の申告には期限があります。これらに関係する人は、それぞれの期限内に手続を行なう必要があります。

■相続の放棄・限定承認 相続発生後3ヶ月以内 
■所得税・消費税の準確定申告 相続発生後4ヶ月以内 
■相続税の申告 相続発生後10ヶ月以内

遺産分割を行わないまま、相続人が死亡した場合には、その遺産分割には、その相続人の相続人も、加わることになります。これにより、遺産分割が難しくなります。従って、関係のない人も早めに手続をしておいた方が良いと思います。

 

相続財産とは

相続財産には、次のようなプラスの財産とマイナスの財産があります。

 

プラスの財産

・土地(借地権を含む)、建物
・現金、預貯金、有価証券(株式・債券など)
・貸付金、売掛金
・特許権、著作権
・貴金属、宝石、自動車、家具、美術品
・ゴルフ会員権    など

 

マイナスの財産

・借入金、買掛金
・預かり敷金、預かり保証金
・未払いの税金
・未払いの医療費   など

なお、死亡保険金・死亡退職金は相続財産ではありません。また、遺産には、目に見えない財産もありますのでお忘れなく。

 

相続財産分割

相続財産をどのように分けるかは、遺言の有無によります。

 

遺言がある場合

遺言の内容に従って、各相続人等が財産を取得します。
遺言から漏れた財産がある場合や遺言を使わない場合には、次の遺産分割協議が必要になります。
また、遺留分(配偶者と子の場合、相続分※の1/2)が侵されていて不服がある場合には、遺留分の減殺請求をします(遺言の内容を知ったときから1年以内)。
※相続人が配偶者と子3人の場合には、各人の相続分は、配偶者が1/2、子が1/6(1/2×1/3)。

 

遺言がない場合

遺言がない場合には、相続人全員による遺産分割協議で遺産の取得者・承継者を決めます。
相続人の中の1人が全部取得というように、相続人の合意があれば、どのように分けてもかまいません。
取得者が決まったら、遺産分割協議書を作成し、署名・押印をします。

遺言又は遺産分割協議書で、名義変更をします。これで相続が終了します。